長い日本プロ野球の歴史においては、そのチームのペナントレース最終戦まで優勝決定が持ち越されたということが何度かありました。
1位と2位のチーム、もしくは同率で並んだ状態の両チームが最終戦で激突したということで多くのファンが覚えているのは、1973年の阪神と巨人、さらには1994年の巨人と中日の例があります。この2試合はともにビジターで乗り込んだ巨人が長年の伝統の底力を見せつけて優勝したのですが、
このような試合は選手もファンも非常に緊迫するものなのです。長いシーズンを戦ってきた決着がこの1試合でついてしまうということで、エラー等のミスをしてしまうと非常に後悔しますし、ピッチャーもたった1球の失投が取り返しのつかないことになってしまうということが十分に分かっています。
こういった試合は先手先手を取る野球が功を奏するもので、いずれの試合も巨人は序盤からリードをし、それを守り抜いて優勝しているのです。